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 蜂

    蜂の尻ふはふはと針をさめけり  川端茅舎
  
   「栞草」に、
   蜂数品有。蜜蜂・土蜂・大黄蜂・竹蜂・赤翅蜂・蠮螉等也。蜜は夏日蜂の脾の中に
  貯へて、己が冬籠の食物とせんが為也。自然に脾を結び貯ふるを山蜜と云。熊野にては山蜜といひて上品とす。又大樹の洞中に貯ふるを木蜜と云。家に養ふを家蜜と云。
  凡蜜を醸す所、諸国にあり。紀州熊野を第一とす。
  とある。
   また「俳諧歳時記」に、
   昆虫類に属する小飛虫で、種類が極めて多い。六脚二翅で、はっきりと頭・胸・腹の三部が分かれてゐる。その腰は俗に蜂腰などの言葉がある通り、甚だしく縊れてゐる。尻に毒ある蜂があって人を刺す。蜂の剣または蜂の針といふものこれである。肢は発達して歩行に適し、前肢は食物などを持つことが出来る。普通蜂を飼ふといへば、
蜜蜂を飼ふことである。
とある。
 「古事記」上「神代」に、大国主神が須佐之男命の須勢理毘売に求婚したときに、
蛇百足、蜂の部屋に入れられたが、とあるのが初めか。「万葉集」には、ジガバチが「すがる」という名でみえ、「細腰のすがる娘子の」ように、腰のくびれた、美しい
姿態の形容に用いられることも多かった。「うつほ物語」には、子宝に恵まれることを「蜂巣のごとく産み広ぐめり」と記している。「今昔物語集」には、盗人を蜂が刺し殺した話、蜂と蜘蛛とが争う話があり、「十訓抄」には、蜂が報恩して戦いの手助けをする話がある。

 さて、蜜蜂の種類と特長をあげると、レンゲの花蜜からつくられる蜂蜜はもっとも日本人に好まれる香りと甘味をもつ。レンゲ蜂蜜は色が薄く、香り、味ともに淡白で
くせがない。アブラナ蜂蜜は淡黄色で白い細かい結晶が出やすいが、香りが穏やか。ニセアカシア蜂蜜は淡色で香りがよく、上質の蜂蜜とされている。ミカンおよびオレンジ蜂蜜は特有の柑橘類の香りがあり、色もやや濃い。ソバ蜂蜜は非常にくせがあり、暗い色でもあるため、日本では精製して使用することが多い。トチノキ蜂蜜は香り、風味ともよく喜ばれるが、量が少ない。クローバー蜂蜜は黄金色で風味がよい。

  美しく括れてをりし蜂の腰  大堀柊花  

   土蜂(ゆするばち)大黄蜂(やまばち)赤翅蜂(はねあかばち)蠮螉(じがばち)脾(す)須勢理毘売(すせりひめ)柑橘(かんきつ)
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