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 白鳥

     白鳥といふ一巨花を水に置く  中村草田男

   「和漢三才図会」に、
   天鵞(一名は鵠)とは俗にいう白鳥である。白鴈に似ていて大きい。頂、頸は長くて肥大である。眼の前、觜の上は黄赤。觜、脚はともに黒く、羽毛は白沢。極めて高く翔び、また善く歩く。翅骨は大へん強く、鷹でさえも疲れているときはこれに搏たれる。腹毛は太だ柔厚で、これで革をつくり、襯衣や巾膕にもつくる。温かくてよく寒を禦ぐ。これが天鵞絨といわれるものの類であろう。翅の裏羽は細長く潔白で、羽茎の中正なものを俗に君知らずと称する。これで楊弓の箭羽を造ると大へん佳い。
  とある。
   日本ではオオハクチョウが北海道の湖沼、青森県の小湊、大湊、秋田県八郎潟、宮城県伊豆沼、新潟県水原町の瓢湖などに渡来する。
   白鳥は、その容姿から、神秘的な鳥として神聖視されることが多い。早く「古事記」や「日本書紀」の景行天皇条に、倭建命が死後に白鳥になって飛び去った、とあるのがよく知られる。その古代説話の英雄を主人公にした、梅原猛作「ヤマトタケル」は
市川猿之助によって上演された。悲劇的な一生であるが死してなお、魂は白鳥となって飛翔する。

   さて、クラシック・バレーの代表作に「白鳥の湖」(チャイコフスキー作曲 ライジンガ―振付 一八七六初)がある。
   魔法使いロットバルトによって白鳥に変えられている王女オデットは、夜の間だけ人間に戻るが、彼女に恋をした王子ジークフリートは強い愛情によってその魔法を解くというのが大筋である。初演は成功を収めることができず、作曲者の死後改定上演されて大成功を収め、今日の大流行の基礎がつくられた。
   清純な白鳥オデットと、ロットバルトの娘で王子を誘惑する黒鳥オデールを一人で演じ分けるのが、プリマ・バレリーナの第一歩とされる。

    白鳥の首くねらせて睦み合ふ  大堀柊花

  白鳥(はくてう)天鵞(はくちょう)太だ(はなはだ)襯衣(はだぎ)巾膕(きゃはん)禦ぐ(ふせぐ)天鵞絨(びろうど)水原(すいばら)倭建命(やまとたけるのみこと)景行(けいこう)箭羽(やばね)翅骨(しこつ)
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