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  八手の花

     豆腐やの笛来てとまる花八手  高崎小雨城

   「俳諧歳時記」に、
   八手は漢名を八角金盤と称し、我国では「てんぐのうちわ」などとも言ってゐる。
  五加科の常緑灌木で暖地に自生し、高さ七八尺に達する。冬日、枝梢間に花茎を抽き、小枝を分岐して、淡黄白色の小花球状をなして繖形花序に咲かせる。この花は冬の季感まことに豊かである。花後、果実は黒色に成熟するが毒性である。
  とある。
   八手はウコギ科の常緑低木。名は、八つ手の意味で、手のひらを広げたような葉の形に由来する。品種にシロフヤツデ、フクリンヤツデ、キモンヤツデなどがあり、ともに庭木として植えられている。
   元禄時代(一六八八~一七〇四)の園芸書には名をみない。貝原益軒も「花譜」(一六九四)では触れず、「大和本草」(一七〇九)で「西州に多し・・・京畿にて未だこれを見ず」と解説。「草木奇品家雅見」(一八二六)には、葉が白く覆輪したフクリンヤツデを載せる。ヤツデの名は八手に基づくが、葉の切れ込みは七、九、十一と通常奇数で、九が多い。それを八としたのは、縁起を担いだと思われる。魔除けや疫病除けに庭に植えたり、門口に吊るす風習があった。

   さて、「魔除け」は、外部から襲ってくる魔物を退散させること。もっとも一般的な方法は、家の門口に神仏の御札を掲げることである。そのほか各地に多くみられるものに、イワシの頭、蹄鉄、ハチの巣、花火の殻、ニンニク、ヒイラギの小枝などがあり、門口の御守りとされている。変わったものでは、東京の郊外などにもみられた「鎮西八郎為朝御宿」と書いた札を家の入り口に貼っておき、風邪の予防とした。また、「蘇民将来之子孫」と書いた木片を護符とする例もある。

    灯ともれる路地の薄闇花八手  大堀柊花

   大和本草(やまとほんぞう)京畿(けいき)家雅見(かがみ)
   蹄鉄(ていてつ)五加(うこぎ)繖形(さんけい)
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