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   達磨忌や寒うなりたる膝がしら  白雄

   「ホトトギス新歳時記」に、
   陰暦十月五日、菩提達磨の忌日である。禅宗の寺院では法会が行われる。達磨は南
   インド香至国第三王子として生まれ仏法を修得し、中国に禅宗を伝えて始祖といわ
   れ、梁の大通二年(五二八)のこの日入寂したと伝えられる。中国少林寺にあって、壁に向かって九年間座し、悟りをひらいたというので名高い。
   とある。
    達磨の生没年は不詳。六世紀の初め、西域より華北に渡来し、洛陽を中心に活動した。唐代中期、円覚大師と諡される。従来、十一世紀にまとめられた伝承説話以外、伝記も思想も不明であったが、二十世紀に入って敦煌で発見された語録によって、壁観とよばれる独自の禅法と、弟子たちとの問答が確認され、その実像が明らかとなる。同時代の仏教が煩瑣な哲学体系に傾くなかで、壁が何ものも寄せつけぬように、本来清浄な自生に目覚め、ずばり成仏せよと説く。平易な口語の宗教運動家であった。

    さて、達磨大師の座禅姿をうつした縁起物玩具の達磨は赤塗りで、座におもりをつけ、倒してもすぐ立つようにつくった張り子製の起きあがり物。室町時代には、起きあがり達磨の祖型である起きあがり小法師がまずつくられた。張り子製の起きあがり達磨が登場してきたのは、起きあがり小法師玩具が上方から江戸に伝えられてからのちで、享保年間(一七一六~三六)以降のことらしい。江戸では七福神などの起きあがり人形もつくられたが、達磨の形をしたものがもっとも人気を集めて一般に張り子製の達磨のことを「起きあがり」とよぶようになった。ことに養蚕が盛んな関東地方では、蚕の上簇にちなんで、起きあがり達磨が縁起物に求められた。また達磨の赤衣に模した赤塗りの達磨玩具が、疱瘡除けに病児の枕元に飾られたりした。疱瘡が赤色を嫌うという俗信からである。

    髭といふ男のおしゃれ達磨の忌  柊花

   達磨忌(だるまき)諡(おくりな)敦煌(とんこう)小法師(こぼし)
   疱瘡(ほうそう)上簇(あがり)
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