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    門弟の名札そろふや鏡餅  中村吉衛門

   「俳諧歳時記」に、
   正月家毎に飾る供餅を鏡餅といひ、略して御鏡と云ふ。古へは「もちゐかがみ」と呼び、据り餅とも云ふ。鏡餅は正月飾りの重なるものにて、我が国にては平安朝の頃より用ゐられ、鏡の如く円形なるより鏡餅と称したるなり。二個うち重ねたるは日月を表はし一重ねと呼ぶ。家々の仏壇・神棚に、或は具足に、或は床の間に、その他常に己の信仰する所、愛好する器具に飾り供へる物なり。
  とある。
   鏡餅は、昔の金属鏡から連想した、丸く平たい形の餅で、祭礼などの供物にも用いられるが、正月に歳神に供えるものをいうのが一般的である。年の境にあたり、家族各人の霊魂をかたどった餅を捧げ、霊の更新を図るのが古意で、身祝いの餅はその伝統をとどめている。三方にのせ、重ね餅にして飾りたてるのは、蓬莱の形と合体したためである。普通二個を重ねるが、三個の所もあり、それに橙、伊勢海老、干し柿、昆布、裏白などを添える。一月十一日の鏡開きに家人が食べ、あるいは六月一日まで残しておいて歯固めにする例も多い。

   さて、歌舞伎舞踊に「春興鏡獅子」(福地桜痴作 杵屋正次郎作曲 明治二十六初)がある。
   大奥のお鏡曳きの余興に、女小姓弥生が、石橋の物語を中心に川崎音頭、飛騨踊、二枚扇の踊りを披露、最後に祭壇の獅子頭を手にすると獅子の精が宿り、蝶を追うて花道を引きこむ。後半は獅子の精が現れ、胡蝶の精とたわむれ、獅子の象徴である長い毛をさまざまに振り、最後は獅子の座に着く。
   江戸時代の長唄の曲「枕獅子」の詞章に手を加え、大奥を舞台にした品のいい獅子舞踊に仕立てた作品。九代目団十郎が初演、六代目菊五郎が当り役として継承、以後獅子物の代表的舞踊となった。前半は可憐な女小姓、後半は豪快な獅子の精、対称的な二つを演じわけるところに作趣がある。

   幕あきの柝が罅を呼び鏡餅  大堀柊花

  春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

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