俳句
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囲まれて飛梅の香を慎まず
くれなゐを弾き出さむと豊後梅
紅梅はしたたるものと覚えたり
口づけをせよと枝垂れて宮の梅
梅寒し撫で牛は尾をまるめゐて
笙の音に盆梅すこしづつ緩み
鼈甲の鈍きひかりも浅き春
その人の生死を知らず節分草
華やかな昔は過ぎてクロッカス
料峭や人の言葉のうらおもて
くれなゐを弾き出さむと豊後梅
紅梅はしたたるものと覚えたり
口づけをせよと枝垂れて宮の梅
梅寒し撫で牛は尾をまるめゐて
笙の音に盆梅すこしづつ緩み
鼈甲の鈍きひかりも浅き春
その人の生死を知らず節分草
華やかな昔は過ぎてクロッカス
料峭や人の言葉のうらおもて
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節分草つぶらなる蕊もちゐたる 加藤三七子
「俳諧歳時記」に、
山地樹陰等に生ずる「うまのあしがた」科の多年生草本である。地下に小球形の塊茎があり、茎葉がこれから出て三寸乃至五寸に至り、頂に近く総苞が生ずる。この総苞は深く裂けて羽状をなし、茎に対して水平にひろがり、その中心から花柄がのびて、五萼片の梅花に似た白い花をつける。特色のある形態の草である。寒明け・節分の頃、茎が出てくるので節分草といふのであらう。
とある。
キンポウゲ科の多年草。早春植物で、初夏には地上部が枯れる。茎は高さ約十センチ。葉は三全裂し、長い柄がある。花は茎の先に一つずつ開き、径約二センチ。萼片は白色で花弁状、花弁は小形で黄色、先が分岐してY字状の蜜腺となる。湿帯の林縁や草原に生え、関東地方以西の本州に分布する。石灰岩地によく生える。名は、ほかの植物に先駆けて節分のころ開花することによる。セツブンソウ属は、ユーラシア大陸東部を含めて七種が分布する小さな属である。
さて、「江戸風物詩」(川崎房五郎)に「江戸の節分」がある。そのなかに、江戸城内の節分「御本丸御座敷の厄払い」がある。
大奥の人々の出入りにも掟きびしかった御錠口も節分の夜は九ッ時迄女中達の出入を許し、お座敷の中央に御簾を垂れ百目蝋燭を四方にともし、五ッ時を合図に添番は御下男の頭に出頭するようにと命ずる。まちうけた三十余人の御下男は玄関の式台に青菰を何枚もしきつめ、玄関先左右に箐をたき、上下をつけてならぶ。添番が準備完了を御使番につげ、御錠口詰の御使番は、各長局の部屋部屋に厄払いの支度ができたことを触れる。長局の人々は三々五々うちつれて御座敷にきて、もってきた年豆に金を添えた紙包みを御簾の内より敷台に投げ出すと、御下男は玄関の正面に向かって厄払いをはじめる。入れかわりたちかわり豆をまき、それが一通りすむと、奥方のお好みにに応じて滑稽物まねなどの余興がある。
たまゆらのもれびこもれび節分草 大堀 柊花
節分草(せつぶんさう)萼片(がくへん)蜜腺(みつせん)下男(しもおとこ)
「俳諧歳時記」に、
山地樹陰等に生ずる「うまのあしがた」科の多年生草本である。地下に小球形の塊茎があり、茎葉がこれから出て三寸乃至五寸に至り、頂に近く総苞が生ずる。この総苞は深く裂けて羽状をなし、茎に対して水平にひろがり、その中心から花柄がのびて、五萼片の梅花に似た白い花をつける。特色のある形態の草である。寒明け・節分の頃、茎が出てくるので節分草といふのであらう。
とある。
キンポウゲ科の多年草。早春植物で、初夏には地上部が枯れる。茎は高さ約十センチ。葉は三全裂し、長い柄がある。花は茎の先に一つずつ開き、径約二センチ。萼片は白色で花弁状、花弁は小形で黄色、先が分岐してY字状の蜜腺となる。湿帯の林縁や草原に生え、関東地方以西の本州に分布する。石灰岩地によく生える。名は、ほかの植物に先駆けて節分のころ開花することによる。セツブンソウ属は、ユーラシア大陸東部を含めて七種が分布する小さな属である。
さて、「江戸風物詩」(川崎房五郎)に「江戸の節分」がある。そのなかに、江戸城内の節分「御本丸御座敷の厄払い」がある。
大奥の人々の出入りにも掟きびしかった御錠口も節分の夜は九ッ時迄女中達の出入を許し、お座敷の中央に御簾を垂れ百目蝋燭を四方にともし、五ッ時を合図に添番は御下男の頭に出頭するようにと命ずる。まちうけた三十余人の御下男は玄関の式台に青菰を何枚もしきつめ、玄関先左右に箐をたき、上下をつけてならぶ。添番が準備完了を御使番につげ、御錠口詰の御使番は、各長局の部屋部屋に厄払いの支度ができたことを触れる。長局の人々は三々五々うちつれて御座敷にきて、もってきた年豆に金を添えた紙包みを御簾の内より敷台に投げ出すと、御下男は玄関の正面に向かって厄払いをはじめる。入れかわりたちかわり豆をまき、それが一通りすむと、奥方のお好みにに応じて滑稽物まねなどの余興がある。
たまゆらのもれびこもれび節分草 大堀 柊花
節分草(せつぶんさう)萼片(がくへん)蜜腺(みつせん)下男(しもおとこ)