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 花みづき川は疲れて芥溜む  角川 源義

   「ホトトギス新歳時記」に、
   北アメリカ原産の落葉小高木。高さ五~一〇メートルくらいで、葉より先に花びらのような四片の白、または淡紅の苞を四、五月ごろ開く。街や庭園を華やかに彩り、また秋には真紅の小さい実と、あでやかな紅葉で目を楽しませてくれる。明治四五年(一九一二)東京市長尾崎行雄が日本の桜を贈ったお返しとしてアメリカから贈られたもの。アメリカヤマボウシともいう。別に山野に自生する日本古来の「水木の花」も五、六月ごろ咲く。
  とある。
   花水木はミズキ科の落葉高木。花が同属のヤマボウシに似るので、アメリカヤマボウシともいう。アメリカヤマボウシとハナミズキの名を混ぜ合わせてアメリカハナミズキという場合があるが、アメリカの名を冠する呼称は適切ではない。
   日本への導入は、明治四五年、当時の東京市長がサクラの苗木をワシントン市に寄贈した返礼として、大正四年に贈られたのが初めである。現在も、東京の日比谷公園に原木が残っている。

   さて、随筆に「花みずき」(志村ふくみ)がある。
   嵯峨の奥の竹茂きところに小さな尼僧庵がある。ある年の五月すぎであったか、うららかな日の午後、そのあたりを散歩していると、柴垣のほそい露地奥のその尼僧庵から、黒衣のふたりの尼僧が、目にしみるような紅色の花みずきの枝をかかげてあらわれた。清潔な白い顔のふたりはまだ若く、何やらうれしげに談笑して、愛宕街道を下ってゆく。平家物語の絵巻でもみるようなーと私は目に焼きつけるようにして見送ったのをおぼえている。まだこの嵯峨へ越して間もない頃だったから、二十数年前のことである。それ以来、紅色の花みずきを庭の片隅に植えたいと願っていた。

   羅漢寺の塀を突き出て花みづき  大堀 柊花

  花水木(はなみづき)
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