俳句
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枇杷を食むぽろりぽろりと種二つ 星野立子
「俳諧歳時記」に、
枇杷の果実をいふ。枇杷の花は冬季に開き果実は翌年の夏に至りて黄色に成熟す。形円きもの倒卵形のものもありて、外面に微毛あり、内に黒褐色の核を含む。生食して味甘く佳良なり。種類に依りて遅速あれど大抵六七月市場に上がる。田中枇杷、唐枇杷、白枇杷等の種類あり。枝は木太刀、琵琶等を作るに用ひられ、葉は二三の薬品を加えて枇杷葉湯を作り、夏の疫気を避くるに用ひらる。
とある。
ビワはバラ科の常緑中高木。中国の中・南部地方に原生する。また、日本では大分、山口、福井県などで野生がみられる。「日本三代実録」(九〇一)「本草和名」(九一八)など多くの文献にその名が記載され、古くから利用されていた。花は枝の先端にでき る円錐花序に密につき、晩秋から初冬に開花する。果実は房状につき、球形または倒卵形で綿毛に覆われ、初夏に黄色に熟す。
長崎地方では天保・弘化年間(一八三〇~四八)から中国大陸中部のビワの種子を輸入、播種して、実生から大果の品種を選んでいた。大果品種の「茂木」はこうしたなかから、長崎県茂木町で選ばれたもので、果形は倒卵形、果重は五十グラム、甘く、品質優良で、九州や瀬戸内の暖地の主要品種となった。
さて、枇杷の葉は薬効があると昔からいわれている。天明(一八七一~八九)のころに京都烏丸枇杷葉湯と称して大路を売り歩いた。幕末には、街の薬店で門に釜を出して、枇杷葉湯を飲ませたり、夏の暑い日は冷やしても飲ませていた。枇杷葉湯は利尿の効果があり、止渇薬になり、風呂の湯に入れて汗疹治しになった。
漢方では清涼健胃薬といい、暑気あたりの予防といった。また、リュウマチで痛むときに、枇杷の葉のつるつる光っているほうを火であぶって、ぼうっと湯気が出るまであたためて、痛むところにあて布で巻いておく。一日に三、四回取り替えると二三日で痛みがとれる。ガンの人も痛むところに枇杷の葉を貼ると良いといわれる。
枇杷熟れて寺領の鴉鳴きにけり 大堀 柊花
枇杷(びは)本草和名(ほんぞうわみょう)播種(はしゅ)茂木(もぎ)
「俳諧歳時記」に、
枇杷の果実をいふ。枇杷の花は冬季に開き果実は翌年の夏に至りて黄色に成熟す。形円きもの倒卵形のものもありて、外面に微毛あり、内に黒褐色の核を含む。生食して味甘く佳良なり。種類に依りて遅速あれど大抵六七月市場に上がる。田中枇杷、唐枇杷、白枇杷等の種類あり。枝は木太刀、琵琶等を作るに用ひられ、葉は二三の薬品を加えて枇杷葉湯を作り、夏の疫気を避くるに用ひらる。
とある。
ビワはバラ科の常緑中高木。中国の中・南部地方に原生する。また、日本では大分、山口、福井県などで野生がみられる。「日本三代実録」(九〇一)「本草和名」(九一八)など多くの文献にその名が記載され、古くから利用されていた。花は枝の先端にでき る円錐花序に密につき、晩秋から初冬に開花する。果実は房状につき、球形または倒卵形で綿毛に覆われ、初夏に黄色に熟す。
長崎地方では天保・弘化年間(一八三〇~四八)から中国大陸中部のビワの種子を輸入、播種して、実生から大果の品種を選んでいた。大果品種の「茂木」はこうしたなかから、長崎県茂木町で選ばれたもので、果形は倒卵形、果重は五十グラム、甘く、品質優良で、九州や瀬戸内の暖地の主要品種となった。
さて、枇杷の葉は薬効があると昔からいわれている。天明(一八七一~八九)のころに京都烏丸枇杷葉湯と称して大路を売り歩いた。幕末には、街の薬店で門に釜を出して、枇杷葉湯を飲ませたり、夏の暑い日は冷やしても飲ませていた。枇杷葉湯は利尿の効果があり、止渇薬になり、風呂の湯に入れて汗疹治しになった。
漢方では清涼健胃薬といい、暑気あたりの予防といった。また、リュウマチで痛むときに、枇杷の葉のつるつる光っているほうを火であぶって、ぼうっと湯気が出るまであたためて、痛むところにあて布で巻いておく。一日に三、四回取り替えると二三日で痛みがとれる。ガンの人も痛むところに枇杷の葉を貼ると良いといわれる。
枇杷熟れて寺領の鴉鳴きにけり 大堀 柊花
枇杷(びは)本草和名(ほんぞうわみょう)播種(はしゅ)茂木(もぎ)
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