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    秋刀魚食ぶ卓袱台の脚落着かず  石倉啓補

   「たべもの語源辞典」に、
   秋刀魚は三馬とも書かれる。上方ではサイラという。江戸では明和(一七六四~七二)のころまではあま塩のサンマはあまり売られなかった。安永(一七七二~八一)になると「安くて長きはさんまなり」という壁書があるくらい流行してきた。下々の者が食べたのだが、寛政(一七八九~一八〇一)になると中流階層以上にも好む者が出てきた。「サンマがでるとアンマが引込む」といわれるほど健康に良いたべものとされるようになる。サンマの名は、体が狭長であるところからサマナ(狭真魚)の音便である、という説もある。
  とある。
   サンマは硬骨魚鋼ダツ目サンマ科に属する海水魚。関西地方ではサイラ、サヨリ、三重県ではカドという。太平洋の寒帯南部から亜熱帯にかけて分布し、日本近海では千島列島から沖縄諸島付近まで回遊する。
   代表的な大衆魚であるが、いつごろから食用とされたかは不明である。「和漢三才図会」には、サイラの名で載り、魚中の下級品であると記されている。

   さて、落語のおなじみに「目黒のさんま」がある。
   ある大名が、家来を十二、三人連れて、秋の野駆けに中目黒へ出かけた。昼どきで腹がへったとき、百姓家で焼くサンマのにおいをかいで食べたくなり、百姓に分けてもらって「うまいうまい」と、五、六匹食べた。その後ときどきサンマの味を思い出しては食べたがっていたが、ある日親戚へよばれて、なにかお好みの料理をといわれ、サンマを注文した。親戚ではびっくりして、サンマの上等のを取り寄せ、むしてすっかり脂肪を抜いたのを出した。殿様食べてみたがうまくない。「これはなんじゃ」「ご注文のサンマでござります」「ふうん、いずれから取り寄せた」「日本橋魚河岸にござります」「あ、それでいかん。サンマは目黒にかぎる」

    焼網に抜身のやうな秋刀魚かな  大堀柊花

  秋刀魚(さんま)
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