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    月の出の邯鄲の闇うすれつつ  大野 林火 
 
   「俳諧歳時記」に、
   直翅類蟋蟀科に属する昆虫、体長四分五厘位。色は帯緑浅黄褐色にて、触角甚だ長く、体長の三倍近くあり。松虫に似て狭小なり。鳴声フヒヨロ、フヒヨロと幽艶なり、終夜綿々としてやまず。此虫近時籠に飼はるる事多く鳴虫界の流行児たるの観あり。
  とある。
   また「ホトトギス新歳時記」に、
   体長・五センチくらい、淡い黄緑色で、体の三倍ぐらいの長い触角を持っている。鳴き方は古来いろいろにいわれているようであるが、ル、ル、ルと聞こえる美しい声で鳴く。
  とある。
   カンタンは昆虫鋼直翅目コオロギ上科カンタン科に属する昆虫。淡い黄緑色ないし黄褐色を帯びた、平たい中形のコオロギ。秋の鳴く虫の代表種である。
   日本全土、朝鮮半島、樺太沿岸州などに分布する。平地から山地にかけて生息する。

   さて、能に「邯鄲」(作者不詳)がある。
   邯鄲の宿の女主(アイ)が枕を持って登場し、昔、仙術を行う人から宿代に枕をもらったが、これで寝ると悟りが開けるという。盧生(シテ)が蜀の国から楚の国羊飛山に住む聖僧に道の大事を学ぶための道すがら、邯鄲の里に着く。盧生がただ茫然と明し暮していた事をのべると、女主は自分の持っている不思議な枕で寝てみてはどうか、その間に粟の飯を作ってあげようという。盧生はその言葉にしたがって横臥する。夢中の場となり、勅使(ワキ)が輿舁を従えて登場、「申すべきことあり」と盧生をおこし、、楚国の王位を継ぐべき勅定を伝え、盧生を王宮に案内する。即位して、玉座についた廬生の前に、舞童、侍臣一同が侍る。王宮の栄華のさまが謡われ、やがて即位五十年になる事を告げられ、さらに寿命をと侍臣が仙薬を奉る。
   やがて舞童も侍臣も去り、廬生はもとの形に横臥する。そのとき、粟飯が出来たことが告げられる。
                                         
邯鄲の優雅な髭をもてあます  大堀 柊花
                  
邯鄲(かんたん)廬生(ろせい)羊飛(ようひ)輿舁(こしかき)舞童(まいわらべ)

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