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  かまくら

   かまくらに重ね敷きたる粗莚  市村不先

   「ホトトギス新歳時記」に、
   秋田県横手地方では、二月十五日にかまくらと呼ばれる雪洞を作り、子供の行事が行われる。二メートル四方くらいの雪の中に茣蓙などを敷き、その正面にオスズの神と呼ばれる水神を祀り、灯明を点し、供物をする。子供たちは雪洞内の火鉢を囲み、餅を焼いて食べたり、甘酒を温めて飲んだり、また通る人にもふるまったりする。古くは小正月(一月十五日)の晩の行事であった。
  とある。
   かまくらは秋田県に行われる小正月行事の一つ。横手市のものは雪洞に祭壇を設けて幣を立て、灯明をともして水神を祀る。かまくらという名称は、囲み、固めたこの雪洞の形からの命名で竈や釜、あるいは地形名として各地にある「かま」や「かまくら」と同類のものである。神奈川県鎌倉市も同様の地形地名であるにすぎず、秋田の「かまくら」を鎌倉幕府や鎌倉権五郎と関係づけようとするのは、後世のこじつけである。

   さて、釜はカナエ(鼎)が訛ったもので、古くはマロガナエ(円鼎)ともいい、すでに奈良時代に製作されていた。もともとは湯を沸かすためのもので、以前は飯を蒸すには甑が、飯を炊くにはもっぱら鍋が使用されていた。
   釜に関する俗信や習俗も多くみられるが、古く「拾芥抄」に、釜から発する「釜鳴り」によって吉凶を占う風習がみられる。また古くからの俗説に、地獄で罪人を煮るという地獄の釜は、盆と正月の十六日に限り蓋をあけ、罪人を許すと信じられ、群馬県多野郡では、盆の十六日を「釜の口開」とよび、茨城県新治郡では旧七月一日を「釜蓋開」とよんでいる。九州北部には、結婚の当日、花嫁の頭に釜の蓋をかぶせる「釜蓋被」の習俗などもみられる。

   かまくらへ雪小止みなき横手かな  大堀柊花

  雪洞(ゆきあな)竈(かま)釜(かま)
  甑(こしき)拾芥抄(しゅうかいしょう)釜蓋開(かまぶたあき)
  釜蓋被(かまぶたかぶせ)

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